R36S でMoonlightを使ってPCを遠隔操作する!PCゲームやPS3などのエミュレーターが遊べちゃう!

R36SでPCを遠隔操作してゲームをしよう

現在、僕の生活で大活躍をしている激安ゲーム機「R36S」。

PSPまでのゲームが動作するので満足していますが、こうなってくると欲が出てくる。

僕は、Parsecというリモートデスクトップアプリをスゴく活用している。

R36Sでもリモートデスクトップアプリを利用して、PCゲームが出来ないだろうか。

PCでPS3のエミュレーターを楽しんでいたりするが、それらもR36Sで遊んでみたい。

っということで、R36SでPCを遠隔操作するというチャレンジをしていきたいと思う。

R36Sって何?っという人は、過去のレビュー記事を見てみてください。

Moonlightとは

Moonlightとは、遠隔でPCゲームをすることを想定したリモートデスクトップアプリです。

SteamをインストールしているPCに、スマホなど色々な端末からアクセスして遠隔操作をすることができます。

スマホなどでPCゲームが遠隔で出来ちゃうよということ。

このMoonlightが、R36Sでも使えるようになるというわけだ。

但し、Moonlightを使うには、操作対象のPCがNVIDIAのグラフィックボードを使っている必要があるという制限がある。

「グラフィックボード」+「Steam」 が必要という高いハードルです。

そこで登場するのが、Sunshineというソフト。

PCに導入すると、グラフィックボード不要でMoonlightが使えるようになるという奇跡を起こすソフトなのだ。

全体の主な流れ

PCにはSunshine、R36SにはMoonlightをインストールするというのが大きな流れだ。

PC側

1.Sushineをインストール・設定

2.R36SをPCにマウスとして認識させる

Steamもインストールしておいてくださいね。

R36S側

1.Moonlightをインストール

2.PCとペアリング

3.PCにR36Sをマウスとして認識させる

ザックリと流れはこんな感じ。

工程は多いのですが、やりたいことはとても単純です。

それではやっていきます。

PCにSunshineをインストール

インストール

公式ページにアクセスします。

https://app.lizardbyte.dev/Sunshine/?lng=en

トップページの下の方に「Download」という項目がある。

ここから、「Latest」を選択。

Sunshineのダウンロードページに移動する。

ズラリとファイル一覧があるが、この中から自分のOSに合ったものをダウンロードしてください。

Windowsの場合、「sunshine-windows-installer.exe」がオススメです。

インストール不要なポータブル版もありますが、インストール版の方が色々と楽ちん。

ダウンロードが完了したら、インストーラーを起動してインストールをしてください。

アプリケーション設定

インストールが完了すると、タスクトレイにオレンジの輪っかのようなアイコンが表示されているはず。

このアイコンを右クリックしてください。

すると、いくつか項目が表示されますが、「Open Sunshine」を選択。

ブラウザが立ち上がり、Sunshineの管理画面へとアクセスできます。

保護されていないページのような警告が出るかもしれませんが、構わずアクセスして大丈夫です。

初回アクセス時は、パスワードを決めるように言われます。

ユーザー名、パスワードを決めて、「Login」ボタンを押しましょう。

管理画面で設定が必要なのは「Applications」の項目です。

ここで、Moonlightから呼び出すアプリケーションを追加していきます。

その前に、既存の項目である「Steam Big Picture」の名前を変更しましょう。

「Steam Big Picture」の横にある「Edit」ボタンを押します。

編集画面が表示されますので、「Application Name」を「Steam」に変更。

ページ下部にある「SAVE」ボタンを押して完了。

次に、「+Add New」ボタンを押して、Moonlightから呼び出すアプリケーションを追加していきます。

僕はエミュレーターを呼び出したいので、mGBAやRPCS3、PCSX2、Dolphinなどを登録しました。

登録に必要な項目は2つだけ。

Application Name:表示名(なんでも良いです)

Command:ファイルの場所をフルパスで記載してください

要するに、Moonlightから「この名前」が呼び出されたら「この場所のファイル」を起動してね。っという設定です。

R36SにMoonlightをインストールする

次に、R36SにMoonlightをインストールします。

PortMasterからMoonlightをインストールするだけ。

まだPortMasterをインストールしていない人は、過去記事を参照されてください。

R36SにWi-Fi子機を接続。

ここにもクセがあるので、詳しくは過去のファームウェアアップデート記事を参照されてください。

1.ホーム画面から「OPTIONS」を選択

2.「tools」を選択

3.その中にある「PortMaster」を選択

PortMasterが起動したら、「All Ports」を選択してください。

アプリ一覧が表示されます。

アプリの一覧から「Moonlight」を探しして、Aボタンを押します。

すると、アプリの詳細情報画面が開く。

詳細情報画面からインストールを実行。

これでMoonlightのインストールは終わりです。

PCにJoyToKeyをインストール

詳しい説明は後述しますので、とりあえずJoyToKeyをインストールします。

下記より、インストーラーをダウンロードしてPCにインストールしてください。

https://joytokey.net/ja

R36SからPCに接続

PCのIPアドレスを確認

IPアドレスとは、PCの住所と思ってください。

ネットワーク経由でPCにアクセスするためには、当然IPアドレスを知らないといけません。

Windowsを想定して話を進めていきます。

PCのキーボードから「Win」キー+「R」を押してください。

ファイル名を指定して実行が立ち上がりますので、「cmd」と入力してOKを押します。

コマンドプロンプトが立ち上がるので、「ipconfig」と入力して、エンターキーを押します。

すると、ネットワーク情報が表示される。

この中の「IPv4アドレス」に書かれた数字がPCのIPアドレスです。

メモをしておきましょう。

IPアドレスは変わることがあるため、もしMoonlightでPCに接続が出来なくなったらIPアドレスを確認してみてください。

ペアリング

いよいよ、R36SとPCをペアリングします。

R36Sのホーム画面に「PORTS」という項目が増えているはずです。

PortMasterでインストールしたアプリは、このPORTSの中で管理される。

PORTSの中に、「Moonlight Game Streaming」という項目があるはず。

これを起動します。

Wi-Fiの子機は忘れずに装着してくださいね。

これが、Moonlightのメニュー画面。

まずは設定をしないといけないので、「Settings」を選択します。

設定項目が並んでいます。

基本的に、使うのは「Pair PC」と「App」だけ。

「Pair PC」を選択してください。

すると、接続先のPC名かIPアドレスを入力する画面になります。

ここで、先程調べておいたPCのIPアドレスを入力してください。

入力が終わったら、右下のチェックマークのキーを選択して完了。

PCに接続を試みて、接続に成功したら「done」の文字が出る。

そして、PCにPINを入力するように指示があります。

PCのSunshine管理画面を開き、PINのページでR36Sに表示された4桁のPINを入力して送信。

これで完了。

アプリを選んで起動

再び、Moonlightの設定画面。

次は、「App」の設定です。

Moonlightで接続した際に、PCのどのアプリを起動しますか?というもの。

Appを開くと、Sunshineで設定したアプリケーションが一覧表示されるはず。

この中から、起動するアプリを選択してください。

Moonlightに表示されているアプリの「名前」、Sunshineの設定で、アプリの「名前」と「アプリの場所」がシッカリと一致していれば起動に問題は無いはず。

Moonlightのメニュー画面に戻ります。

「Start Streaming …」を選択して、PCに接続開始。

無事にPCの画面がR36Sに表示されました。

R36SでPCを操作できるのは快感です。

接続を切る時は、「SELECT」+「START」の同時押しです。

JoyToKeyの設定

これで終わり!っと思いきや、このままで非常に不便。

なぜかと言うと、R36SからはPCのマウス操作等ができないからです。

そう、PCに接続が出来たというだけで、操作が全く出来ないのだ。

そこで、「JoyToKey」というPCソフトを利用します。

これは、「ゲームのコントローラーをPCのキーボードとマウス代わりにできる」というソフト。

これを使って、R36SのジョイスティックやボタンをPCのマウスとして使えるように設定します。

PCの画面をR36Sで自由に駆け回れるようになる。

マウスとして使う・使わないを切り替えられるようにする

注意点ですが、R36Sはゲーム用コントローラーとしてPCには認識されます。

つまり、ゲームをするときはPCにマウスとして認識してもらっては困るわけです。

通常:マウスとして認識

ゲーム中:マウス機能OFF

という風に、切り替えができるようにJoyToKeyの設定を作っていきます。

R36Sをマウスとして使用する設定

設定は、R36SからMoonlightを使用して、PCに接続した状態でJoyToKeyの設定をしていきます。

設定画面だが、コントローラーのボタンをPCの何の操作に割り当てますか?という画面になる。

設定したい項目をダブルクリックすると、キーの割当設定画面が開きます。

キーの割当画面はこんな感じ。

キーボードの特定のキーに対応させたり、マウスのクリックに対応させたりします。

僕の場合、「stick1」と「stick2」の設定を作成しました。

stick1:マウス操作時の設定、stick2:マウス操作無効時の設定 です。

「stick1」の内容はこんな感じ。

R36Sの左ジョイスティックをマウスの移動に設定、AボタンとBボタンをマウスの左右のクリックに設定しました。

マウスカーソルの移動速度は速過ぎると使いづらいので、30ぐらいに設定しています。

R36Sでのマウス操作を無効にする

作成した「stick2」の設定ですが、設定する項目は1箇所のみです。

僕はR36Sの「FNボタン長押し」で「stick1」と「stick2」の設定を切り替えるようにしました。

R36Sの「FN」ボタンが、JoyToKeyでは「XBOX」の項目になっていたため、ここを設定します。

「XBOX」ボタンの設定内容です。

「特殊機能」タブを開き、「他の設定ファイルに切り替える」を設定していく。

切り替え先は「stick1」。

一定時間押されたら切り替えるにチェック。

これでOK。

同じ用に、「stick1」の設定にもこの動作を追加してください。

これで、FNボタン長押しで、stick1とstick2の設定を切り替えることが可能になりました。

ついでに、JoyToKeyの「全体設定」から「最小化してタスクトレイに表示」「最小化して起動」をONにしておくと便利です。

その他、JoyToKeyは「Alt」+「Enter」のような同時押しの設定も可能なので、必要に応じて設定すると良いと思います。

総括・感想

これで、R36SでPCのゲームが楽しめるようになった!

実際に作業をしてみると、そこまで面倒ではないのだが、工程が多いので説明が長くなってしまった。

やったことは、SunshineとMoonlightを使えるようにしただけ。

遠隔操作で困らないように、PCにはJoyToKeyをインストールしたというぐらい。

要点さえつかめれば、誰でも簡単にできると思う。

Moonlightは、外出先から使えないのが唯一残念なポイント。

もし困ったこと、分からないことが出た際に、この記事がお役に立てれば嬉しいです。

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