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概要紹介
通常のポケモンとは「違う世界観」のRPGゲームです。
ポケモンたちが暮らす世界が舞台で、ポケモンが言葉を話し、街をつくり、そこでストーリーが進んでいきます。
斬新なのは、主人公は「人間がポケモンになってしまった」というところ。
人間だった記憶を失いつつ、街で困っているポケモンたちから依頼を受けてダンジョンへ向かって救助隊として活動していく。
そして、何故ポケモンになってしまったのかを依頼を達成しながらストーリーを進めて謎を解明します。
ゲームシステムも通常のポケモンとは大きく異なり、「バトル画面」は存在しません。
ダンジョンを探索して、敵と出会ったらその場で戦います。
本作後に続編も登場するなど、当時に大きな注目と人気を集めていたのが分かる作品です。
発売時期
2005年11月17日。
価格は4,571円。
2024年現在、中古相場は500円前後となっています。
入手難易度も低めで、比較的売買はまだ活発に行われているようです。
最近では、Nintendo Switch Online にタイトルが追加されて話題になっています。
ゲームシステム
本ゲームは、”困っているポケモン”からの依頼を受けてダンジョンへ向かいます。
ポケモンからの依頼は様々で、”助けて”というものから、”モノを届けて”というものまである。
そして、依頼を達成することで報酬を貰い、救助隊としてのレベルを上げていくというのが最初の流れ。
文字はひらがなとカタカナ
小さい子供が遊ぶことを想定しているため、文字はすべて”ひらがな”と”カタカナ”で書かれています。
年齢を問わずに遊べるゲームです。
ポケモン広場
ポケモンたちの生活の拠点となるのがポケモン広場。
モノを購入したり、道具を預けたり、技をカスタマイズしたり、お金を預けたり、ダンジョンに入るための準備をします。
ダンジョンについて
依頼を受けてダンジョンに入ります。
ダンジョンは複数あり、依頼内容によりどのダンジョンへ向かうかを決定する。
ダンジョンには攻撃をしてくるポケモンが徘徊しています。
そんなポケモンを倒しつつ、依頼にある階層を目指すということが目的。
アイテム(どうぐ)の活用
ダンジョンにはお金やアイテムが落ちています。
アイテムを集めることでバトルが有利になるので、幅広いアイテムを集めておきましょう。
そして、”アイテムを届ける”という依頼もあるため、アイテムを探してダンジョンを散策することもあります。
バトルについて
バトルは、敵ポケモンと出会ったら開始です。
別画面に移行するわけではなく、ダンジョン散策画面のままバトルが始まります。
アクションRPGのような感覚ですが、攻撃はターン制になっていました。
スーパーロボット大戦でいうところの、「戦闘シーンスキップ」の感覚に近いです。
レベルが上がると強くなる
PRGなので、”レベル”という概念が存在します。
ここは通常のポケモンと同じで、レベルが上がることでステータスの上昇、新しい技の習得が可能。
操作感
操作は簡単で、複雑なコマンド入力はありません。
マップ移動、選択決定が操作の基本ですので、RPGらしい操作感だと言えます。
ダンジョンを歩くスピードがゆっくりでストレスでしたが、これも設定で変更可能でした。
グラフィックのクオリティ
グラフィックとはとても見やすくて良いです。
GBAというゲーム機のスペック内で、無理をしない美しいドット絵、配色を実現しています。
”ちょうど良い”グラフィックですので、没入感の邪魔をしません。
やりこみ要素・ボリューム感
救助隊としての依頼をこなしていくと、要所にストーリーを進めるためのイベントが発生します。
所謂、ボス戦のような感じ。
イベントをクリアするためにはシッカリとレベルを上げておく必要がある。
そのため、依頼をこなしつつ、レベル上げのためにダンジョンで積極的に敵と戦うというやりこみ要素あり。
ボリュームもあり、この記事を書くまでに結構な時間を要しました。
毎日少しずつプレイをする程度あれば、2ヶ月~3ヶ月はクリアまで遊べるのではないかと思う。
ココが面白いポイント
自分の性格に合わせたポケモンが主人公
主人公となるポケモンだが、これは性格診断の末に自分と似た性格のポケモンが抜擢される。
「◯◯な性格のアナタは、ポケモンでいうと◯◯です」という感じだ。
キャラクター決定に明確な理由があるため、選ばれたポケモンに感情移入がしやすかった。
まるで、本当に自分の分身のような感覚でプレイできるのが面白いポイント。
怒涛のストーリー展開有り
ポケモンの街があり、そこでポケモンたちが暮らしている。
その中で、救助の依頼を受けながらレベルを上げて、高難易度の依頼を達成していく。
っと、そんなシンプルなゲームだと思っていた。
しかし、ストーリーが進んでいくと展開がガラリと変わっていく。
仲良しだと思っていたポケモンたちが急に命を狙ってきたり、住み慣れた拠点を離れて逃亡生活を送ることになったり、怒涛の展開が待っている。
その先に、本ストーリーのゴールが待っているのが見どころだ。
そして、パートナーポケモンとの友情、ちょっと情けないところもあるパートナーポケモンの可愛さ、ここにグッとくる。
ココがイマイチなポイント
ゲームのゴールがハッキリしない
ゲームを始めると、ゲームの目的には一切触れられずにプレイが始まる。
そのため、エンディングがあるゲームなのか、何を目的にプレイするのかが分からなかった。
救助依頼をひたらすら捌いていくゲームだと思ったぐらいだ。
何も知らないと全体のボリュームが見えてこないので、プレイのやる気に大きく影響する。
この説明不足は残念ポイントだ。
レベル上げが面倒
ストーリーを進めていくと、大きなイベントとして「ボス」のような存在と戦うことになる。
しかし、レベルを上げておかないと勝つことは不可能。
そうなると、レベル上げのためだけにダンジョンに潜る必要があるのだが、これがなかなか面倒臭い。
レベルを上げるまでに時間がかかるし、暇でしか無い。
RPGとしてはよくある展開だが、ここを乗り越えられるかがポイントになってくるだろう。
遊べるゲーム機について
RG35XX H とR36Sでの動作
GBA用のソフトなので、両機共に基本動作に問題はありません。
とてもキレイな画面でゲームをプレイできるため、RG35XX HとR36S はオススメです。
しかし、R36Sは何故かゲーム内でのセーブに問題があり、セーブに失敗します。
そのため、セーブはステートセーブを利用することになります。
RG35XX Hはセーブに問題は無く、ゲーム内のセーブ、ステートセーブのどちらもOKでした。
レトロゲームはエミュ機がオススメ
レトロゲームを遊ぶのであれば、今ならANBERNIC RG35XX H がオススメ。
コスパが非常に良くて、PSPまでが動作するエミュ機です。
画面もキレイですし、作りが非常に良いので価格以上の高級感がある。
詳しくは、以前のレビュー記事を見てみてください。
安心を求める人は、公式サイトから購入されてください。(本体価格+送料がかかります)
お安く購入したい場合、AliExpressのセール時に購入するのがオススメ。
AliExpressを使ったことが無いという人は、初心者向けにコチラのページで解説しています。
http://ninjin-game.com/aliexpress/
急ぎの場合は日本のAmazonでも購入して良いと思います。(製品ページはコチラ)
エミュレーターで遊ぶには
エミュレーターで遊ぶためには、ゲームデータを【吸い出す】必要があります。
吸い出しは、ゲーム機本体にCFW(カスタムファームウェア)を導入するか、ダンパーと呼ばれる機材が必要です。
PSPやPS Vita等であればCFWの導入、ゲームボーイ等であればダンパーを用意するのがいいでしょう。
ダンパーの価格は対応カセットの幅により様々ですが、AliExpress等でお安く購入できます。
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PS VitaのCFW導入については、コチラのページを御覧ください。
ゲームの吸い出しですが、吸い出しは必ず手元にあるゲームだけにしてください。
そして、手元に無いゲームのデータは必ず削除してください。
吸い出しは、あくまでゲーム機本体が手に入らなくなった、ゲームソフト本体が劣化してきて壊れそう等の場合の対応であり、あくまでレトロゲームを個人的に楽しむものです。
違法な受け渡し、違法な販売・購入、違法ダウンロード、違法にアップロードは絶対にやめましょう。
総括
システム的には難しくないのだが、アイテムの使いこなしやストーリー展開を考慮すると、小学生以上が対象となるゲームだろう。
感動もあるストーリーが楽しめるゲームなので、大人も是非プレイして欲しい作品だ。
最終的に、ポケモンの映画を1本観たような感覚になると思う。
多少のテンポの悪さは感じるものの、ポケモンの可愛さ、ポケモン同士の関係性など、楽しめる部分の方が多いので良作と言えると思う。
ゲームショップで本ゲームを見つけたら、とりあえず即買いして大丈夫です。
対象年齢
小学生~大人
オススメ度
★★★★☆
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