2024年、ANBERNICから「これが良い!」というようなエミュ機がとうとう発売されました。
中華ゲーム機とも呼ばれる機械ですが、主にレトロゲームを遊ぶためのゲーム機です。
海外はもちろん、日本でも多くの人が手にしているゲーム機ですので、その人気の高さが伺えます。
格好良いビジュアルはもちろん、その中身や使用感を詳しくレビューしていきます。
Contents
販売ストア
オススメの販売ストアは3つ。
ちなみに、公式で購入すると送料が結構かかるので、日本のAmazonで購入するのと値段はそんなに変わりません。
AliExpressは海外サイトになりますので、個人輸入が初めての人にはコチラのページで解説しています。
http://ninjin-game.com/aliexpress/
公式サイトでは、9,999円+送料。
AliExpressでは、8,000円台で購入できることが多く、セール時はもっと安く買えることもある。
自分は、上記のこのAliExpressのストアから7,000円で購入できました。
送料も無料が多いです。
ただし、海外サイトなので商品到着までは時間がかかるので、気長に待つ必要があるのがデメリット。
スペックと特徴
カラー | ブラック /クリアパープル / クリアホワイト | |||
スクリーン | 3.5インチIPS全視野角、OCA全密着/ 640*480 | |||
CPU | H700 quad-core ARM Cortex-A53、 1.5GHz周波数 | |||
GPU | dual- core G31 MP2 | |||
RAM | LPDDR4 1GB | |||
ストレージ | 16GB TF/MicroSD | |||
システム | Linux | |||
WIFI/Bluetooth | 2.4/5G WIFI 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2(Bluetoothハンドル接続のみ対応される) | |||
ゲーム | 移植ゲームと他の30+種類のエミュレータが対応される; ユーザーが関連形式のゲームを自分でダウンロードできる | |||
言語 | 中国語、英語、日本語、韓国語、スペイン語 | |||
スピーカー | 高音質スピーカー | |||
TFカード | デュアル カード スロット、最大 512 GBまでのTF カード拡張が対応される | |||
バッテリー | リチウムポリマーバッテリー3300mAh、8時間持続可能 | |||
充電 | 5V/1.5A、C2C充電器が対応される | |||
その他の機能 | 2.4G無線および有線コントローラー、Bluetoothハンドル接続、HDMI出力TV、振動モーターなどの機能。WIFIオンラインペアリング、ストリーミングが対応される | |||
付属品 | USB充電ケーブル、ボックス、説明書、スクリーン プロテクター | |||
ボックスの仕様 | 長さ 18.7cm | 幅 9.3cm | 身長 3cm | 重量 0.290kg |
コンソールの仕様 | 長さ 14.5cm | 幅6.9cm | 身長 1.6cm | 重量 0.180 kg |
開封
内容は、クリーニングシート、説明書、充電用USBケーブル。
シンプルな内容で、余計なものが入っていないは好感が持てる。
説明書は、一通り目を通しておくといいでしょう。
本体外観
RG35XX H は本体左右にジョイスティックを搭載しているのが特徴です。
これにより、PSPなどのジョイスティックを必要とするゲームを快適に遊ぶことができます。
ジョイスティックは押し込みにも対応しているため、オプションキーとして活躍しそう。
各ボタンの押し心地は良好で、押した際の音は非常に静か。
それでいて、柔らかくもシッカリと押した「ポチっと」感を感じることが出来る。
これが高級感を演出している。
ジョイスティックの押し込みの際も、小さく「プチっ」とした押し心地で気持ちが良いです。
本体の質感もとても良くて、剛性を感じるし、手汗が全然目立たない表面加工なので長く付き合っていけそうな印象。
ずっと遊んでいるのに、ずっと手汗をかいているのに、ずっと本体がキレイなままに見える。
プラスチック製なのに、これだけ高級感を出せるのかと驚いた。
ボタン、本体の質感、これでアンダー1万円は恐ろしいコスパです。
本体上部にはインターフェース端子があり、イヤホンジャック、USB-C(コントローラー用?)、miniHDMI、充電用USB-C、ファンクションボタン。
そして、L1、L2、R1、R2ボタンあり。
LRボタンは、押すと「細く小さなプチッ」と感があって、音は低く小さな音でカチッと鳴る。
耳障りでは無いので、本体表ボタンの静かさもあって、場所を選ばずにゲームができます。
それも含め、携帯ゲーム機としての完成度が非常に高いと感じた。
本体下部にはスピーカー用の穴と、microSDカードスロットが2つあります。
僕は、TF1をシステム用、TF2をROMファイル保管用にして使っています。
付属しているmicroSDカードは品質が高く無いと思われますので、真っ先に交換をしてあげてください。
その際、ついでに最新ファームウェアにすると良いでしょう。
最新ファームウェアは後記するファームウェアの更新についてを御覧ください。
本体右側面には、電源ボタン、リセットボタン。
電源ボタンは、5秒長押しで起動です。
本体左側面には音量ボタンがあります。
裏面には滑り止めがあり、滑り止め部分は硬いスポンジのような手触りのゴムが貼ってあります。
サイズ・重さ
RG35XX H のサイズは、公称で14.5cm×6.9cm×1.6cm。
重さは180gだ。
横と縦幅は、ニンテンドーDS Liteと同じぐらいなので、携帯性に優れたサイズだと言える。
ニンテンドーDS Liteは折りたたみ式だが、RG35XX H はストレートタイプなので、ニンテンドーDS Liteよりも厚みが無い。
写真のニンテンドーDS Lite だが、発売時に新品で購入してからずっと使っているので汚れについては見逃して欲しい。
180gという重さだが、程よく重さを感じて心地が良い。
iPhone15と同じようなサイズで、同じような重さだと言うと、その心地よいサイズと重量感が伝わるだろうか。
中身が詰まっているという印象で、これがRG35XX H の高級感に繋がっている。
画面
RG35XX H の画面サイズは3.5インチ。
3.5インチというのは現代では小さく感じそうだが、実際に手に取ってみると全くそんな印象は無い。
十分過ぎる大きさというか、むしろ気持ち大きく感じるぐらいだ。
ニンテンドーDS Lite の画面サイズが3インチなので、少しだRG35XX Hの方が大きい。
つまり、ニンテンドーDSのソフトが、少しだけ大きな画面でプレイできるということになる。
そして、驚いたのは画面の美しさだ。
発色が良いし、視野角が広いので角度を変えて画面を覗いても非常にキレイ。
レトロゲームが、現代の画質でプレイできる魅力というのは非常に大きいと感じた。
システム
RG35XX H は、システムにLinux を採用しています。
最近だとAndroidを搭載したエミュ機が多く発売されていますが、Linuxはレスポンスが良くて動作が快適。
トップ画面は「ゲームルーム」「RAゲーム」「お気に入り」「歴史」「探す」「アプリケーションセンター」「設定」が並んでいる。
ゲームの起動は「ゲームルーム」「RAゲーム」のどちらでも起動可能です。
ゲームの相性等があるので、安定動作をするお好きな方を使ってください。
ちなみに、僕はRAゲームをメインで使っています。
分かりづらい名前なのは「歴史」ですが、これは過去に遊んだゲームが一覧で表示されます。何気に便利。
「アプリケーションセンター」には、ビデオプレーヤーや、ミュージックプレイヤーのアプリが入っている。
「設定」では本体の各種設定ができるので、まずは日本語化をしておくといいだろう。
設定の中にあるネットワーク設定には、リモートアプリの【Moonlight】がある。
Steamでよく遊ぶ人には便利かもしれない。
ファームウェアの更新について
ファームウェアの更新は、公式サイトをチェックしておこう。
https://jp.anbernic.com/pages/firmware
ファームウェアをダウンロードして、Rufus等でファームウェアのイメージをSDカードにコピーするだけだ。
システムやmicroSDカードが壊れた場合も、同じ用に新しくmicroSDカードを作ってあげれば大丈夫。
注意点としては、ファームウェアは「ゲームデータ無し」のものを選ぼう。
もし、ゲームデータが入っていた場合、遊ばずに即削除をしてください。
エミュレーター性能
対応ゲーム一覧
ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス等、色々なレトロゲームはもちろん、ドリームキャスト、PS1、PSP、Nintendo64などが動作します。
実際に遊んでみた
ゲームボーイアドバンスを起動してみましたが、非常に快適に動作しました。
パワフルなゲーム機なので、心配も問題も全くありません。
ひたすら画面がキレイで感動するだけです。
PSPもいくつかのタイトルで遊んでみました。
モンスターハンター、クロヒョウを遊んでみたところ、こちらも非常に快適に動作。
念の為フレームスキップを【1】に設定してプレイしましたが快適そのもの。
フレーム落ちしてるという感じはほぼ無く、スムーズにプレイができた。
画面解像度は【1x】に設定していますが、PSPが4.3インチ画面なのに対して RG35XX Hは3.5インチなので、むしろ画質が良くなっているように感じた。
PSPのアスペクト比は16:9なので、RG35XX H で表示させると上下に映像が伸びるか、上下に黒帯が出来るかします。
まあ正直、あまり気にならないです。
僕は、正しいアスペクト比で表示させる方を選んでいます。
このような感じなので、多くのタイトルが問題なくプレイ出来るのではないかという印象です。
これだけPSPが快適に動作しますし、ジョイスティック搭載のRG35XX H の恩恵は素晴らしいものがありました。
エミュレーターで遊ぶには
エミュレーターで遊ぶためには、ゲームデータを【吸い出す】必要があります。
吸い出しは、ゲーム機本体にCFW(カスタムファームウェア)を導入するか、ダンパーと呼ばれる機材が必要です。
PSPやPS Vita等であればCFWの導入、ゲームボーイ等であればダンパーを用意するのがいいでしょう。
ダンパーの価格は対応カセットの幅により様々ですが、AliExpress等でお安く購入できます。
AliExpressを使ったことが無いという人は、初心者向けにコチラのページで解説しています。
http://ninjin-game.com/aliexpress/
PS VitaのCFW導入については、コチラのページを御覧ください。
ゲームの吸い出しですが、吸い出しは必ず手元にあるゲームだけにしてください。
そして、手元に無いゲームのデータは必ず削除してください。
吸い出しは、あくまでゲーム機本体が手に入らなくなった、ゲームソフト本体が劣化してきて壊れそう等の場合の対応であり、あくまでレトロゲームを個人的に楽しむものです。
違法な受け渡し、違法な販売・購入、違法ダウンロード、違法にアップロードは絶対にやめましょう。
使用感
実際に遊び続けた印象やポイント、気になって点などを紹介します。
本体表面の加工
RG35XX H の一番の驚きは、手汗が全く目立たない本体表面の加工かもしれない。
驚くほどに手汗が目立たない。
なので、ずっとキレイな状態に見える。
これ、地味ですけどスゴく感動する。
起動速度
本体の起動は、電源ボタンを5秒長押しです。
そこから起動までに20秒程必要とするので、すぐに遊びたいという人にはもどかしいかもしれません。
でも、これは仕方がないことなので割り切って使いましょう。
電源の切り方
電源OFFですが、通常であれば多くの人は電源ボタン長押しをしてしまうかも。
ですが、正しくはトップメニューの【設定】から【シャットダウン】を選んで電源を切りましょう。
感覚としては、パソコンと同じだと思っていいと思います。
バッテリー
バッテリーは、結構持つ印象です。
何時間かゲームをしても余裕があった。
1日中ゲームをするということでなければ、モバイルバッテリーが必要ということも無さそうです。
スリープ機能
ゲーム中に電源ボタンを短く押すと画面が消えてスリープになる。
ただし、ゲーム中のスリープは、スリープ中も電池が減っていきます。
なので、そういうスリープの使い方は「ちょっと席を外す」程度の時になりそうです。
それ以外は、いっそシャットダウンをするか、ホーム画面に戻ってからスリープをした方が良いと思います。
ホーム画面に戻ってからのスリープだと、バッテリーの減りは気にしなくて大丈夫でした。
基本的には、ホーム画面からのスリープになりそうです。
スピーカー
スピーカーは音質、音量、どちらも全く問題ありません。
音割れも感じませんし、普通に良い。
音量調整
音質は良いのですが、音量の調整という点ではちょっと不便を感じる部分があります。
音量調整の段階が細かく無い印象で、特に小さくしたい場合に微調整ができない。
「この音量と、この音量の間が欲しい」という場面があります。
携帯性
携帯性については、とても便利で使いやすい。
軽さ、サイズ、どれをとっても携帯するのにストレスは一切ない。
難点を一つ言うと、思った以上に高級感があったので「使い倒すぞ!」という気持ちではなく、「大事に使おう」という気持ちになったこと。
バッグに適当に入れて、雑に扱うことを想定していたので、嬉しくも想定外な事態です。
今の中華製品の品質ってスゴいですね。
収納ケースについて
高級感があったので、ちゃんとした収納ケースを購入して大切に使うことにしました。
ただ、専用収納ケースというと、このような商品になる。
ハードケースなのだが、これが収納サイズがビッチリで使いづらい。
本体を取り出すのに苦労するぐらいだ。
なので、僕はゴムバンドに挟まずに使用している。
自分は、こちらのAliExpress商品のRG35XX Hと一緒に購入しました。
セールだと200円以下で購入が出来る場合あり。
しかし、頑丈なのは良いが、せっかくコンパクトなRG35XX H なのに持ち運びサイズが大きくなってしまう。
本体だけが収まる厚みでいいのだが、小物収納まで付いているので分厚くて邪魔。
他に流用出来るピッタリ合う収納製品があれば、今後紹介をしようと思います。
追記:見つけました
ゲームの遊びやすさ
ゲームを遊んでいて、不便と感じることは特に無し。
敢えて言うと、ニンテンドーDSのゲームで遊んだ時だ。
ニンテンドーDSは2画面構成のゲームなので、RG35XX Hの画面で遊ぶときは少しだけ快適性を損なう。
でも、それぐらいかな。
他には、L2、R2ボタンがL1、R1と横並びだったので最初は気になったが、ゲーム操作に使用するボタンではないので問題もなかった。
むしろ、そのおかげで本体厚みがコンパクトになっているので、今となっては好感すら持っている。
ROMの追加
ゲームデータの追加方法だが、これは非常に簡単。
TF1のみを使用する場合は、TF1に挿したmicroSDカードの中にあるRomsフォルダの中にゲームデータを保存すれば大丈夫。
Romsフォルダの中は、【GB】【GBA】【PSP】だったり、ゲーム機毎にフォルダが作られている。
対応するゲームフォルダの中にゲームデータを入れてください。
TF2スロットを使う場合、TF2にmicroSDカードを挿してRG35XX H を起動させると、自動でRomsフォルダが作られます。
注意点としては、microSDカードはFATでフォーマットをしてあげることでしょうか。
フォーマットはI-O DATA ハードディスクフォーマッタで簡単にできます。
Moonlightはイマイチ
PCをリモートで操作できるMoonlightですが、この使い勝手がイマイチ。
Persecのように、何でもPCを操作できるという感じではなくて、Streamを遊ぶのに特化している。
Steamを経由してPCのエミュレーターで遊ぶ・・・なんてことは出来なかった。
エミュレーターの起動までは出来たが、コントローラーで操作が出来なかったり、ゲームの終了が出来なかったりした。
自由度が低いので、オマケ程度の認識がいいだろう。
総括
PSPまでのレトロゲームがしたいという人にとっては、かなり有力な選択肢になるはず。
これだけ安くて、これだけ動いて、これだけ高級感のあるゲーム機はなかなか他にはない。
高級感で言えば、ニンテンドーDS、NintendoSwitch Lite よりも高級感は上だと思います。
ゲームで遊ぶという点については、PS2やWiiがしたいという人は、Android搭載のもうちょっと高級な中華ゲーム機がいいだろう。
その場合は3万円以上が相場なので、NintendoSwitchが購入できる価格になってしまうので悩ましいし、いっそPCでいいのではという気持ちも出てくる。
そう考えると、やはりRG35XX H の【ちょうど良さ】と【コスパの良さ】が際立って見える。
つまり、非常にオススメで素晴らしいものだということ。
長く付き合える製品だと思うので、気になっている人は買って損はしないと思います。
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12 thoughts on “ANBERNIC RG35XX H を購入レビュー!コスパ最強の格安エミュ機だ!対応ゲームやROMの追加方法も紹介する!”