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格安スマホをゲーム機にする
最初に宣言しておくと、僕はゲームはゲーム機で遊ぶのが一番面白いと思っている。
中でも、レトロゲームを遊ぶならANBERNIC RG35XX H は最高だ。
こんなに安くて、こんなに所有欲が満たされる、こんなに便利なゲーム機はなかなか無い。
だがしかし、RG35XX H ではスペック的にプレイが難しいゲームが多く存在する。
RG35XX H は、PSPやPS1 までのゲームがプレイの限界なのだ。
そこで白羽の矢が立ったのがAndroidスマホの motorola moto g52j 5g になる。
Android端末なので、豊富に存在するゲームエミュレーターを使用して遊んでしまおうと考えた。
ゲームに関係の無いカメラなどの説明はガッツリ省きます。
motorola moto g52j 5g をゲーム機として使ってみたという記事です。
販売ストア
motorola moto g52j 5g は、色々なストアで取り扱いがあります。
中古でも出回っていますが、僕は IIJmio で新品を購入。
MNPで一括7,980円で購入できました。
めちゃめちゃ安いですよね。
今、同スペックのAndroidゲーム機を買おうと思うと、3万円以上は覚悟しないといけません。
スペックと特徴
moto g52j 5g の特徴は2つ。
「大画面」「比較的高スペック」
です。
スマホとして手に取ると、驚くぐらいに「縦長」の画面で困惑するかもしれません。
新しい画面比率のタブレットだと思っていいかも。
主な仕様
機能 | 詳細 |
---|---|
OS | Android12 |
SoC | Qualcomm® Snapdragon™ 695 5G 2.2GHz オクタコア |
メモリ | 6GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 6.8インチ フルHD+ (2,460×1,080) 120Hz |
重量 | 206g |
SDカード | microSDカードスロット有 |
その他、Bluetooth、Wi-Fi、NFC、GPSなど、主要な機能は備えています。
microSDカードが使用でき、最大1TBまで拡張可能なのでゲームROMを保存するのに最適な機種です。
本体外観
現代のスマートフォンだけあって、質感はとても高いです。
本体側面には3つボタンがあり、上からGoogleアシスタントキー、音量ボタン、電源ボタンになっています。
電源ボタンは指紋認証にもなっていますが、何気に邪魔だったので僕は機能をオフにして使っています。
スマホケースも付属してきました。
Android端末は専用ケースを探すのが大変だったりするので、それが初めから用意されているというのは嬉しい。
薄く柔らかいTPUケース。
耐久性は高くないように思いますが、とりあえずで装着して、結局ずっと使っちゃいそうな感じ。
サイズ・重さ
サイズは片手で簡単に持てる幅です。
重さは200gちょっとですが、スマホとしては少し重いかなと思う。
バッグに入れると、明らかに重くなったと感じるぐらいに重量がある。
そして、手に取った際にバランスが崩れて地面に落とすこともあるかもしれない。
それぐらい、一般的なスマホに比べて細長い形になっています。
画面
画面は発色も良く、非常に綺麗です。
リフレッシュレートが120Hzに対応していますので、動作もヌルヌル。
8,000円弱で購入できるスマホのクオリティでは絶対に無いです。
とても細長い画面になりますが、そのおかげで2画面構成のDSや3DSが遊びやすい画面サイズなのもポイント。
エミュレーター性能
moto g52j 5g は、SoCにSnapdragon 695を積んでいます。
Antutuベンチマーク
Snapdragon 695 の Antutuベンチマークの値は、43万前後。
タブレットに搭載されていて有名な ”Helio G99” と同じか、若干上ぐらいの性能です。
UNISOC T606やT618のスコアが20万点ちょっとなので、倍ぐらいのスコア。
動作するゲーム
Antutuベンチマークが43万前後ですが、実際に moto g52j 5g にエミュレーターを導入すると、どんなゲームが動くのか。
・3DS
・PS2
・Wii
・PS Vita
この辺りのゲームが比較的よく遊べるスペックです。
PS2などは、少し設定をイジる必要がありますが、設定が出来ると実機と同じぐらいサクサク動きます。
ちなみに、Antutuベンチマークが20万点ぐらいのスマホやタブレットをゲーム用途に購入するぐらいだったら、RG35XX H の方が断然オススメ。
ですので、PSP、PS1までのゲームはANBERNIC RG35XX H などで遊んで、それ以上のゲームは moto g52j 5g で遊ぶというように棲み分けをすると良さそう。
実際に遊んでみた
PS2の動作
PS2は、内部解像度「1x Native」、EEサイクルレート「300%」、EEサイクルスキップ「通常」に設定。
これで、鉄拳5などが快適に動作しています。
他のゲームもいくつか遊びましたが動作に問題は無く、PS2のゲーム動作は全般的にサックサクです。
3DSの動作
3DSの動作も問題ありませんでした。
モンスターハンター4や妖怪ウォッチ等をプレイしてみましたが、こちらも動作の引っ掛かり等は無くスムーズ。
moto g52j 5g は画面が長いので、3DSやDSのような2画面機を遊ぶのにピッタリ。
画面を横に並べてプレイしても余裕のある画面比率なので、3DS、DSの専用機として活躍させてもいいかもしれない。
残念だったのがルイージマンション2。
完全に動作がガックガクで全然動かない。
これはスマホのスペック不足というより、エミュレータの性能・最適化不足によるものだと思われる。
どちらにしても、エミュレーターなので「完全に動作する」と思わない気持ちでゲームはプレイすると良いと思う。
Wiiの動作
Wiiも問題なく遊べました。
バイオハザード4、スーパーマリオブラザーズなどをプレイしてみましたが、ちゃんと動いてくれました。
サクサク動きましたが、もしかするとタイトルによってはモタつくことがあるのかもという印象です。
問題が1つあり、どうしてもBluetoothゲームコントローラーを接続してのボタンマッピングが上手くいかない。
エミュレーターのバグだと思いますが、結構致命的で不便でした。
余談:PS Vitaについて
Android機なので、Vita3Kを動かしてみました。
しかし、やっぱりVita3Kはまだまだエミュレーターとして発展途上ですね。
そもそも、ゲームが動作してくれない。
早々にゲームが落ちたり、グラフィックが正常に表示されなかったり、ちょっと論外でした。
討鬼伝など、公式で動作OKとなっているタイトルについてはサクサク動いたので遊べました。
エミュレーターで遊ぶには
エミュレーターで遊ぶためには、ゲームデータを【吸い出す】必要があります。
吸い出しは、ゲーム機本体にCFW(カスタムファームウェア)を導入するか、ダンパーと呼ばれる機材が必要です。
PSPやPS Vita等であればCFWの導入、ゲームボーイ等であればダンパーを用意するのがいいでしょう。
ダンパーの価格は対応カセットの幅により様々ですが、AliExpress等でお安く購入できます。
AliExpressを使ったことが無いという人は、初心者向けにコチラのページで解説しています。
http://ninjin-game.com/aliexpress/
PS VitaのCFW導入については、コチラのページを御覧ください。
ゲームの吸い出しですが、吸い出しは必ず手元にあるゲームだけにしてください。
そして、手元に無いゲームのデータは必ず削除してください。
吸い出しは、あくまでゲーム機本体が手に入らなくなった、ゲームソフト本体が劣化してきた等の場合の対応であり、あくまで個人的に楽しむものです。
違法ダウンロード、違法にアップロードは絶対にやめましょう。
使用感
タッチ感度
微妙にタッチ感度が高い気がして、ちょっと使いづらいときがあります。
しかし、Android機としては及第点な印象ですので、こんなものだと思ってもいます。
指紋認証
指紋認証の位置が悪い。
本体を持つ際に指紋認証の場所に手が触れてしまい、その度に画面が起動してしまう。
これが地味にストレスになるため、指紋認証はオフにしています。
持ち上げて画面オン
本体に振動が加わると画面が起動するのですが、これが指紋認証同様に地味にストレス。
結構頻繁に画面が起動しちゃいます。
これもオフにすることが出来るので、僕はオフにしました。
バッテリー
バッテリーは結構持ちます。
この画面サイズのスマホの中では、バッテリー持ちは良い方だと思います。
軽い使用であれば、数日は全然充電しなくても大丈夫。
スピーカー
僕は音にこだわりなんて無いので、ザックリとした評価になります。
音は「普通よりは良い」と感じました。
音量も申し分無いですし、音割れも無いし、ちゃんと音が聞こえてプレイができた。
ゲームの遊びやすさ
これはゲーム機ではないので、別途コントローラーを接続してあげることを強くオススメします。
タッチパネルでゲームをプレイするのは無理がありそう。
ゲームコントローラーは、「スマホを挟み込むタイプ一体型」「独立型」の2つがあります。
僕は、一般的な「独立型」が良いと思います。
ちなみに、僕が使っているコントローラーはこの2つ。(一体型、独立型)
一体型の方はジョイスティックの動きが滑らかではないため、新しい商品に買い替え予定です。
moto g52j 5g はとても細長い形をしているので、挟み込む一体型だと更に細長い見た目になる。
正直、邪魔。
Nintendo Switch Liteを超える横幅になり、ゲームプレイもちょっと操作に違和感が出るレベル。
気軽にバッグにも入らない長さですし、持ち運びにも不便。
なので、普通のコントローラーの形をした独立型が遊びやすいです。
しかし、一体型は場所を選ばず遊べるというメリットが大きい。
結局は、シーンによって使い分けるのが良いのだろうと思う。
総括
僕は、とにかく携帯ゲームが大好き。
正直なところ、ゲームを幅広くプレイするならPCを購入するのが手っ取り早い。
Ryzen5ぐらいを積んだPCであれば、4万円程度で購入できてPS2どころかPS3だって動作する。
だがしかし、やっぱり携帯ゲームには「ロマン」と「お手軽さ」が詰まっているのだ。
お手軽さを求めるからこそ、できるだけ安価に環境を実現したい。
そんな望みを motorola moto g52j 5g は叶えてくれた。
もちろん、Androidゲーム機やLinuxゲーム機の方がゲーム体験は圧倒的に上だと思う。
しかし、Android・Linuxゲーム機がもっと身近になるまでの繋ぎとして、 motorola moto g52j 5g は活躍してくれるはずだ。
Androidスマホをゲーム機化しようとしている人の参考になれば幸いです。
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