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概要紹介
発売当時、大きく話題となったRPGです。
世界を滅ぼしかねない力が解き放たれてしまい、それを悪用しようとする者たちに主人公が立ち向かうという物語。
「黄金の太陽 開かれし封印」に続き、「失われし時代」「漆黒なる夜明け」と続編が登場する程の人気でした。
本作は「開かれし封印」「失われし時代」の2作で完結するようになっている。
ちなみに、僕は当時に間違えて「失われし時代」を先に買ってしまったのだが、「失われし時代」を先にプレイすると全くストーリーの意味がわからなくて困ったのを覚えている。
あくまでも、「開かれし封印」「失われし時代」は前後編の作品だと覚えておこう。
ゲームの内容は根本的には昔ながらの王道RPGなのだが、ストーリー展開やグラフィックなどが良い意味で非常に個性的でチャレンジ的なのが特徴。
剣や魔法のようなものを使って戦いながらストーリーを進めていく。
発売時期
2001年8月に発売。
定価は5,280円
2024年現在、中古相場は1,000円前後。
価格は比較的高値を維持しています。
大ヒットした作品の割に弾数はそこまで多く無い印象ですので、見かけたら購入しておくと良いかもしれません。
ちなみに、2作目の「失われし時代」は2,000円前後で取引されているようです。
「失われし時代」の弾数は少なく、「開かれし封印」よりも入手難易度は高めに思います。
2つで完結する作品なので、セットで合計3,000円前後の出費を想定しておきましょう。
ゲームシステム
ゲームシステムは特別なものは無く、王道のRPGといった感じ。
「とっつきやすい」というメリットと、「融通が利かずに不親切」というデメリットをシッカリと受け継いでいる。
レベル
王道のRPGなので、レベルという概念が存在します。
戦闘を繰り返すことで経験値を稼ぎ、レベルが上がることで体力、攻撃力、防御力等が強化される。
戦闘シーン
フィールドを歩き回っていると、不意にモンスターとのバトルが発生する。
バトルは行動選択式で、昔ながらのRPGです。
特別な要素は盛り込まれておらず、「戦う」「逃げる」「防御」から行動を選択します。
戦闘でのダメージは自動回復はせず、アイテムや「エナジー」と言われる所謂「魔法」で回復させる必要がある。
シッカリとレベルを上げて敵に挑まないと、確実にジワジワと死が近づいていきます。
操作感
セーブ
セーブが比較的自由に行えるので、RGPにありがちな「止め時」に困らない。
好きなときにセーブをして、一旦休憩を挟んで再開っということが簡単にできます。
エミュレーターで遊ぶ際は、ステートセーブを必要としないぐらいでした。
めちゃめちゃ優秀。
グラフィックのクオリティ
全般
全体を通して、GBAの限界に挑んだようなグラフィックのクオリティだ。
当時としては、多くの人に驚きをもたらしたのではないだろうか。
並々ならぬ ”やる気” を感じるが、今見ると少し無理をしたグラフィックのようにも感じる。
非常にクオリティは高いと思うのだが、ハッキリ言うと見づらい。
3インチ以上のディスプレイでプレイすると、まるでボケたモザイクのように見える。
いっそ、シンプルなドット絵の方が見易くて僕は好き。
ただ、小さな画面で見ると非常に美しく見えるので、画面が2インチのゲームボーイミクロ等で遊ぶといいかも。
戦闘シーン
まるで3Dグラフィックスかのように画面が動きます。
戦闘シーンでは、GBAのソフトであることを一瞬忘れてしまうクオリティの高さ。
ここは感動ポイントです。
マップ
マップを移動中も、まるで3Dのようにグラフィックがぐりぐり動く。
GBAがどんなものか知っている人ほど驚くと思う。
広大なマップが動く様は、圧巻のクオリティです。
やりこみ要素・ボリューム感
- 装備を揃えるためのお金稼ぎ
- 謎解き
このあたりが大きなやりこみ要素だろう。
お金を稼ぐためにモンスターを狩り、結果的にレベルも上がる。
装備が高いんですよねー!武器屋の主人め!消費者の足元も見やがって!
メンバー分の装備を揃えようと思うと、それはもうせっせとモンスター狩りに勤しむ必要がある。
ここを「面倒」と感じるか「やりがい」を感じるかが、ゲームを楽しめる分かれ目となるはずだ。
あとは、随所にストーリーを進めるための謎解きや仕掛けがあるのだが、ここにも膨大な時間がかかることだろう。
ココが面白いポイント
ストーリー
黄金の太陽は、ストーリーとグラフィックの2点に魅力を全振りしたゲームだと思う。
ゲーム開始直後からゲームの世界に引き込まれる演出が盛り込まれている。
このゲームの開始のされ方、ストーリー展開は非常に個性的。
2作に渡って完結される壮大さといい、一度は体験して損はないゲームだと言える。
時代を感じる
ゲームとは関係無いのですが、宿屋や民家の棚や箱を漁って「◯◯コイン見つけた」と主人公が盗みを働いている姿には、時代を感じてちょっと面白いシステムだなと改めて感じた。
何と言うか、久しぶりに昔の王道RPGをしたら、昔は何とも思わなかったけど、大人になってからだと軽く衝撃を受ける。
人の家にある宝箱を勝手に開けて、両手を上げて中身を持ち去る姿は世界を救う人間の姿ではない。
ワイルドですね。
モンスターを倒すとお金がドロップするシステムも、なかなかに盗賊チック。
倒したモンスターの身ぐるみを剥いでお金を巻き上げているのかもと思うと・・・ワイルドですね。
ココがイマイチなポイント
選択肢を選ぶタイミング
会話の中で、選択肢を選ぶ場面がある。
会話をAボタン連打で次々に表示させていると、選択肢まで知らず知らずのうちに選んでいることが多々ある。
ストーリー進行に大きな影響は無いと思うが、モヤモヤするポイントです。
謎解き
冒険の途中に謎解きのような探索パートが盛り沢山にあるのだが、この謎解きについては説明が一切無くて難しい。
しかも、「考えれば分かる」というレベルでは全く無い。
もう、嫌がらせのレベル。
下手をすると、探索と謎解き作業に膨大な時間を奪われます。
攻略サイトの存在ありきなゲームです。
攻略サイトが無ければ、もう発狂するぐらいイライラすると思う。
「難しい」とかではなく、「分かるわけないでしょ」という探索パートばっかり。
ゲーム画面に頭突きをしたくなります。
本当に。
記憶喪失になると大変
もし、ゲームを途中で長中期中断するのであれば要注意。
次の目的地がどこなのか、何の目的でこの場所にいるのか、それが分からなくなると思う。
次の目的を確認する術が無いので、こうなるとお手上げです。
昔のRGPあるあるな状況です。
ゲームをプレイし始めたら、間を置かずに一気にエンディングまで進めましょう。
自分が居る場所の名前さえ分かれば、攻略サイトを見て復帰することもできるかも。
遊べるゲーム機について
本作品はゲームボーイアドバンス用のソフトです。
なので、ゲームボーイミクロ、ゲームボーイアドバンス、ゲームボーイアドバンスSP、NintendoDS、NintendoDS Liteで遊ぶことができます。
RG35XX H とR36Sでの動作
GBA用のソフトなので、両機共に基本動作に問題はありません。
動作は快適ですが、RG35XX HとR36S は画面サイズが3.5インチですので黄金の太陽をプレイするとグラフィックの粗さが少し気になります。
RG28XX、MIYOO A30、XU Mini M などの機種の方がより楽しめるかもしれません。
レトロゲームはエミュ機がオススメ
レトロゲームを遊ぶのであれば、今ならANBERNIC RG35XX H がオススメ。
コスパが非常に良くて、PSPまでが動作するエミュ機です。
画面もキレイですし、作りが非常に良いので価格以上の高級感がある。
詳しくは、以前のレビュー記事を見てみてください。
安心を求める人は、公式サイトから購入されてください。(本体価格+送料がかかります)
お安く購入したい場合、AliExpressのセール時に購入するのがオススメ。
AliExpressを使ったことが無いという人は、初心者向けにコチラのページで解説しています。
http://ninjin-game.com/aliexpress/
急ぎの場合は日本のAmazonでも購入して良いと思います。(製品ページはコチラ)
エミュレーターで遊ぶには
エミュレーターで遊ぶためには、ゲームデータを【吸い出す】必要があります。
吸い出しは、ゲーム機本体にCFW(カスタムファームウェア)を導入するか、ダンパーと呼ばれる機材が必要です。
PSPやPS Vita等であればCFWの導入、ゲームボーイ等であればダンパーを用意するのがいいでしょう。
ダンパーの価格は対応カセットの幅により様々ですが、AliExpress等でお安く購入できます。
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PS VitaのCFW導入については、コチラのページを御覧ください。
ゲームの吸い出しですが、吸い出しは必ず手元にあるゲームだけにしてください。
そして、手元に無いゲームのデータは必ず削除してください。
吸い出しは、ゲーム機本体が手に入らなくなった、ゲームソフト本体が劣化してきて壊れそう等の場合の対応であり、あくまでレトロゲームを個人的に楽しむものです。
違法な受け渡し、違法な販売・購入、違法ダウンロード、違法にアップロードは絶対にやめましょう。
最新のゲーム機など、本体やソフトが問題なく手に入るものについても絶対にやってはいけません。
総括
ストーリーや圧倒的なグラフィックはピカイチだと言って良い。
王道のRPGなので、多くの人の期待を裏切らない作品だと思う。
だからこそ、謎解きや探索でテンポが悪くなっているのが勿体ない。
攻略サイトを駆使しながらプレイすることになると思うが、そのせいで没入感や達成感に乏しくなってしまった。
自力でクリアを目指すのであれば、超膨大な時間をかけることを覚悟して欲しい。
それさえなければ2024年でも名作だと言い切れただけに残念だ。
攻略サイトを活用する前提なら「ギリギリで良作」
普通にクリアを目指すなら「駄作」
僕の中では、こんな評価です。
僕の場合、攻略サイトを見ながらゲームをしていたのですが途中でプレイを断念しました。
攻略サイトを見ながらゲームを進めていると、途中で「これ、ゲームの意味が無いよね?」という気分になってしまった。
名作と名高い黄金の太陽だが、どう考えても不親切で癖が強いゲームだ。
人にオススメすることは無いだろう。
しかし、惜しい部分はあるものの、間違いなくGBAの先端を走ったタイトルだと思う。
そういった意味では、一度はプレイする価値はあると思います。
対象年齢
小学生(上級生)~大人
オススメ度
★★☆☆☆
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その際は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。