最近話題の、MagicX から発売された「XU MINI M」を購入しました。
画面が2.8インチの、小型中華ゲーム機です。
ゲームボーイアドバンスが大好きな自分としては、近いサイズ感の画面で遊べるゲーム機として非常に気になっていました。
しかも、めちゃめちゃ安い。
OSにLinuxを採用していることもあり、動作もサクサクだと予想されるため期待は膨らみます。
それでは、実際に触って遊んでみてどうだったのかをレビューしていきます。
Contents
購入ストア
僕は、Aliexpress で5,000円ちょうどぐらいで購入しました。
購入はセール時が断然オススメです。
スペックと特徴
製品名 | XU mini M |
---|---|
システム | Linux |
SoC | RK3562 1.8GHz |
RAM | 1GB DDR4 |
ストレージ | microSDカード(TF1、TF2) |
バッテリー容量 | 2600mAh |
インターフェース | USB Type-Cポート × 2 イヤホンジャック |
言語 | 英語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語、アラビア語、インド語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、イタリア語、ベトナム語 |
開封
驚いたのは、「箱」が無い。
専用のハードケースに包まれて製品が届いた。
無駄が無いし、ハードケースは嬉しいし、このアイディア良いですね。
同梱物は、画面保護フィルム、SDカード、ストラップ、USB-Cケーブル、説明書。
本体外観
質感ですが、安っぽさはそこまでありません。
しかし、高級感も無いです。
「うーん、安っぽいかな?」ぐらいな感覚。
ANBERNIC RG35XX H のような感動するような質感ではない。
R36Sと同等程度の質感なので、3,000円~5,000円で購入できれば納得できるかなという感じ。
しかし、ANBERNIC RG35XX H がセール時には5,000円台で購入できるようになってきました。
そう考えると、XU MINI M は 4000円以下で購入したいかなという印象です。
ちなみに、R36Sはセール時には3,000円台で購入できたりします。
角丸デザインの本体で、持ちやすくて手に馴染みます。
カラーバリエーションが少し残念で、クリアブラック、オレンジ、グレーの3色展開。
オールブラック、オールホワイトのようなスタイリッシュなカラーがあれば嬉しかった。
あと、microSDカードが挿入口から少しハミ出してしまうのも減点ポイント。
手で包むように持てるため、LRボタン、L2R2ボタンのアクセスが良好です。
各ボタンの押し心地も良く、ABXYボタンは柔らかいラバーのような押し心地。
LRL2R2ボタンは、細くカチっと小さな音が鳴って、プチッという押し心地です。
十字キーは、なかなか感動するレベルで操作しやすい。
柔らかさ有り、押した際に柔らかいラバーの感覚有りです。
ジョイスティックが一番の感動ポイントかもしれない。
ぬるっと動く感触、適度な反発力、めちゃめちゃ良いです。
サイズ・重さ
129×64×29mm
120g
サイズ感としては、iPhoneです。
手のひらにスッポリと収まるサイズ。
部品が詰まっている感はそこそこあるものの、重さは超軽量という丁度良さを感じます。
画面
2.8インチIPSフル液晶
640×480
2.8インチという画面サイズですが、GBAなどのソフトを遊ぶ分には小さいとは感じません。
むしろ、めちゃめちゃ丁度いい。
そして、発色も良いですし、画面がキレイ。
タッチパネルには非対応です。
システム
OSは MagicX というLinix OSが搭載されている。
ハードを選択すると、保存してあるゲームROM選択画面へと遷移する。
あとは、ゲームを選べば何も考えずに遊べます。
Gボタンについて
Gボタン押下でメニューが表示されます。
必要最低限なメニューで、使い勝手は良くないです。
<ハード選択画面でGボタン押下>
本体シャットダウンの選択ができます。
<ゲームタイトル選択画面でGボタン押下>
明るさ調整、エミュレーター設定、TF2の使用切り替えなど、細かな設定が可能です。
ファームウェアの更新について
ファームウェアは公式ページからダウンロードしてください。
もしも、ファームウェアにゲームデータが付属してくるようでしたら即削除してください。
所持していないゲームデータで遊ぶようなことは絶対にしないようにしましょう。
エミュレーター性能
対応ゲーム一覧
PSP、PS1、ニンテンドーDS、ニンテンドー64、ゲームボーイアドバンス、スーパーファミコン、ドリームキャスト、セガサターン、ワンダースワン..etc
主要なレトロゲーム機には対応しているようです。
実際に遊んでみた
ニンテンドーDS
ニンテンドーDSで遊んだ際ですが、Gボタンを押してもステートセーブなどの画面が出ない。
それどころか、ゲームが即終了する。
なかなか使いづらいので、MagicXというOSの不完全さを感じます。
あと、ゲームが起動するまでが長い。
画面がずっと黒いままなので、「バグった?」と心配になるぐらい起動までが長かった。
ニンテンドーDSの2画面表示ですが、意外と小さな画面でも気にならずに遊べました。
ちなみに、2画面表示にするか、1画面表示にするかは本体のゲーム選択画面でGボタンを押すことで設定可能です。
ゲームボーイアドバンス
ゲームボーイアドバンスは快適そのもの。
ゲームボーイアドバンスの画面サイズが2.9インチということもあって、オリジナルに近い状態で遊べるのも魅力。
こちらの方は、ゲーム中にGボタンを押すことでステートセーブも可能でした。
PSP
PSPの動作や表示については、不安定で安心してプレイすることができない。
ゲーム中の動作に関しては、たまにカクつきが発生して動きが止まることがありました。
PSPのプレイは、動けばラッキーというオマケ程度に考えておくといいかも。
せっかくジョイスティックがあるのに残念です。
あと、グラフィックが乱れたり、正確に表示されないことが結構ある。
正直、快適ではないので実用には耐えられないという印象です。
PSPをプレイするのであれば、RG35XX Hか、R36Sの方が安心感があります。
やはり、OSの調整がイマイチなのだろうと思う。
PS1
PlayStationの動作は自分が遊んでみた限りは問題無しで、快適に動作しました。
ボタン入力から動作がモタつくこともありません。
この小さな画面でPSのゲームがグリグリ動くのは快感。
エミュレーターで遊ぶには
エミュレーターで遊ぶためには、ゲームデータを【吸い出す】必要があります。
吸い出しは、ゲーム機本体にCFW(カスタムファームウェア)を導入するか、ダンパーと呼ばれる機材が必要です。
PSPやPS Vita等であればCFWの導入、ゲームボーイ等であればダンパーを用意するのがいいでしょう。
ダンパーの価格は対応カセットの幅により様々ですが、AliExpress等でお安く購入できます。
AliExpressを使ったことが無いという人は、初心者向けにコチラのページで解説しています。
http://ninjin-game.com/aliexpress/
PS VitaのCFW導入については、コチラのページを御覧ください。
ゲームの吸い出しですが、吸い出しは必ず手元にあるゲームだけにしてください。
そして、手元に無いゲームのデータは必ず削除してください。
吸い出しは、あくまでゲーム機本体が手に入らなくなった、ゲームソフト本体が劣化してきた等の場合の対応であり、あくまで個人的に楽しむものです。
違法ダウンロード、違法にアップロードは絶対にやめましょう。
使用感
操作性
自分の個体だけなのか、ボタンの反応が良くない。
特に十字キーなのですが、過敏に反応している。
横キーを押しているのに下キーも同時に反応したり、結構使いづらい。
下ボタンを押しながら、少しでも横に傾くと横入力と判断される。
超過敏です。
ジョイスティックも、たまに誤作動する場合がある。
触っていないのに、極稀に下入力になっている現象が発生した。
諸々含め、ゲーム中はもちろん、本体のゲームタイトル選択画面でもイライラします。
起動速度
本体の起動速度はそこまで早くない。
しばらく待ちます。
電源の切り方
ハード選択画面でGボタン押下で、シャットダウンが可能です。
バッテリー
バッテリーも特質すべきものは無く、3時間~6時間ぐらいは遊べる。
小型の中華ゲーム機としてはバッテリーは持つ方ではないだろうか。
スピーカー
音については、音量も音質も特に気になることも無いので問題は無い。
至って普通です。
携帯性
小さく軽いので、携帯性がとても良い。
そこまでの高級感が無いため、気楽に持ち出せるというのも良いかも。
携帯性に関しては、ストレスフリーです。
ROMの追加
注意点としては、microSDカードはFATでフォーマットをしてあげると安心です。
フォーマットはI-O DATA ハードディスクフォーマッタで簡単にできます。
総括
多くの人が絶賛している XU MINI M ですが、正直そこまでの完成度ではないと感じた。
ゲーム機としての完成度でいうと圧倒的にRG35XX Hが上ですし、コスパで言うとR36Sの方が断然上だと思います。
特に MagicX OS の使い勝手、痒いところに手が届かないシステムには不満が残る。
触ってみて、動作に対する安心感が無いのが致命的だと感じた。
最初の1台としてはオススメしづらいので、2台目、3台目に持つゲーム機としては良いと思う。
カスタムファームウェアを入れる前提であったり、予備機や遊びでの購入目的がオススメです。
ボタンの質感が良いだけに、ボタンの反応やシステムの不完全さが残念。
ただ、非常にコンパクトな上に画面もキレイなので、常に持ち歩くゲーム機を探している人にはいいかもしれない。
本体の質感はそこそこ、ボタンの質感は最高、ボタンの反応が過敏で残念、OSイマイチ、まとめるとそんな感じ。
僕も、試しにカスタムファームウェアを導入してみようかなと思う。
それで、ソフトウェア的な不満が解決できて非常に良いゲーム機へと変貌することを期待する。
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